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■SCSI機器の多コア環境適合性

I・O DATA製のPCIボードSCSIインターフェイス「SC-UPCI」と「SC-PCIL-1」との環境において動作テストしたところDDR400のデュアルチャネル環境で動作せず、対応環境についてまとめました。

デュアルスレッド(Hyper Threading)環境 ○
マルチコア環境 ○

シングルチャネル環境 ○
デュアルチャネル環境 ×
64bitOSでの動作 ×
MS-DOS Ver 6.1以降 ○
Windows 95/98/Me/NT/2000環境 ○
Windows XP(SP3)環境 ○
Windows Vista △(一部ボードでドライバ非対応)
Windows 7 △(一部ボードでドライバ非対応)

上記結果から、デュアルチャネルでは動作せずDMAコントローラとの同期が取れていないのかもしれません。

デュアルチャネルの場合では、具体的にはBIOS画面にて接続ドライブ検索画面で動作を停止してしまいました。

 

SCSIの仕様上、CPUの影響を受けずに動作するためか多コア、多スレッドなど、CPUのアーキテクチャによる直接的な影響を受けることはありませんでした。


64bit環境においては、ドライバのインストールを行う事ができませんでした。

USB-SCSI変換ケーブルに関しては、変換ケーブルが手元にないため確認できておりません。最新の変換チップによっては新しいWindows/Macに対応しているものもあります。

 



■SCSI-1、SCSI-2、UltraSCSI接続コネクタ一覧

■16bitSCSI各規格について

○外部接続用D-Subハーフピッチ50ピン(SCSI標準 8bit~16bit)

※ピンタイプとも呼ばれる。


○内部接続用フラットタイプ50ピン(Narrow 8bit~16bit)
○内部接続用フラットタイプ68ピン(Wide 16bit)

○D-Sub 25pin (MacOSなど)


○アンフェノール・ハーフピッチ・コネクタ(50pin 8bit~16bit) NEC PC-9800シリーズ等
○アンフェノール・フルピッチ・コネクタ(50pin 8bit~16bit) NEC PC-9800シリーズ等
※アンフェノールコネクタはベローズコネクタとも呼ばれる。


・D-Sub25pinはパラレルポートコネクタと同形状ですが、電気的互換性はありません。ただし、D-Sub25pin延長コネクタでの延長は可能です。パラレルケーブルでのSCSI機器との接続や延長はできません。

 

・SE(シングルエンド)、HVD(ハイボルテージディファレンシャル)、LVD(低電圧差動型:ローボルテージディファレンシャル)の三種類があり、一般的にはシングルエンドが活用されています。SEとLVDとは電気的互換性が確保されていますが、HVDは外の接続形式とは電気的互換性がありません。

 

 

 

■SCSI機器の再認識

10年以上前に、サンプラーの使い方を学ぶ際「SCSI機器はデイジーチェーンの外側から電源を入れ、最後にOSの電源を入れる」と教わりました。そうしないとOSが外部機器を認識しなかったためです。

しかし2000年以降のSCSI機器は上記の問題を解消されている事が(今更ですが先日)わかりました。

知っている方も多いと思うのですが。結論から言えばOS起動後に外部機器の電源を入れてもOSにSCSI機器を認識させる事ができます。操作方法は下記の通りです。

■Windows(95/98/Me/2000/XP)の場合は・・・

1・「マイコンピュータ」を右クリックしてプロパティをクリック。
2・「システムのプロパティ」を表示させる。
3・「デバイスマネージャー」タブに移動して、更新ボタンをクリックする。

■Windows(Vista以降)の場合は・・・

1・「コンピュータ」をダブルクリックして「デバイスマネージャ」をクリック。
2・「デバイスマネージャー」のメニューから「操作」-「ハードウェア変更のスキャン」をクリック。

■シンセサイザー(KORG)の場合・・・

1・シンセサイザーの電源を入れて「Disk」ボタンを押す。

2・SCSIシステム内においてシンセサイザー本体のFDD以外のドライブの電源を投入していない場合は、FDDのみが認識されている画面が表示される。


3・SCSI機器の電源を投入する。


4・「Media Info」タブのメニューから「Scan SCSI device」をタップする。


5・SCSI機器が認識される。

これでSCSIデバイスのドライブにてファイルの読み込みを行う事ができます。逆にSCSIドライブの電源を切ってから「Scan SCSI device」にて再認識をすると、電源を切ったドライブのみをOS上で認識させないようにする事も可能です。